レスキューTシャツ2016

 ミスターマックスさんと九州のデザイナーがコラボして製作、販売し売り上げの1部を寄付するという企画Tシャツの報告がありました。前年度比より130.7% 6,123,917円を今回は国連WFP「学校給食プログラム」に寄付できたそうです。このTシャツ1枚500円。500円で子ども1人の約2.5日分の給食になるそうです。 毎年、レスキューテーマが違うのですが、前回は東日本大震災。デザイナーにとって身近な社会と繋がることができて、とても有意義な企画です。

 今回、私がレスキューしたのは「日本文化」。今日もですが、コンビニにに行ってコーヒーを買おうとしていたのですが、ほとんど外国のアルバイトの人ばかり。ここはどこ?!って思うことも多々。少子高齢化の時代ですが、このままだと日本人を見つけることが難しくなったりするかもって。戦後、「日本アレルギー」の日本人が多いようですが、子供たちにも日本の文化に少しでも興味を持ってくれるようにと琳派の祖といわれる俵屋宗達の「風神雷神図」を親しみやすいキャラに変えて描いてみました。

 大胆な構図、ユニークなキャラクター、たらし込みの技法で描かれた「風神雷神図」。宗達がモデルにしたのは、京都の三十三間堂に千手観音の使者として置かれていた風神像と雷神像。右に風神、左に雷神を配し、金箔を押した余白を大きくとった構図が第一の特徴です。神さまを愛嬌のあるキャラに仕立てた俵屋宗達って元祖ゆるキャラの先生ですね。きっと。

 また、風水を学んだことで気がついたことがありました。風神と雷神は白と緑で描かれています。諸説あるのかもしれませんが、右は方角で西に風神、左は方角で東に雷神。西は五行では白色。東は青(緑)色を表します。おそらく、この考えからだと考えます。

 昨年2015年は琳派が誕生して400年。日本文化をもっと知って大切にしていかなければいけないのではとコンビニのコーヒーを飲みながら思うのでした。

DARUMARINGO達磨林檎

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