「王塚古墳」

国特別史跡「王塚古墳」。春の特別公開ポスターのビジュアルを担当させていただきました。 6世紀頃築造とされる前方後円墳の「装飾古墳」で、その横穴式石室全面に赤、黒、白、緑、黄色の五色で特有の文様が壁全体に描かれています。 古代日本の基本色の概念は「赤」「黒」「白」「青」の4色であり、その色を含む色域が広く「緑色」も「青」の一部だということ。信号機の「青」もこれでしょうか。 ちなみに「黄」の概念は6世紀頃に大陸から宗教と共に「陰陽五行説」が導入されてからだそうですから、五行の赤、黒、白、緑(青)、黄の五色を使った「王塚古墳」は大いに大陸からの影響が考えられます。 ポスターにも描いたのですが、玄室天井に描かれた星宿図と壁に描かれた「南斗六星」があります。これまで日本で見つかっている古墳壁画の星宿図は奈良の「高松塚古墳」と「キトラ古墳」の2例だけ。福岡のほぼ真ん中に位置する「王塚古墳」の貴重なことが理解できます。 また、今回世界遺産に選ばれた「宗像の沖ノ島」から同じ馬具の副葬品が見つかっていることからもおそらく九州を代表する王が眠る古墳だったと想像させられます。 精密に復元されたレプリカでカラフルな石室内を体験できます。ぜひ、この機会に九州の歴史に触れてみませんか? 

http://www.town.keisen.fukuoka.jp/ouzuka/ 

#王塚古墳 #桂川町 #装飾古墳 #沖ノ島 #陰陽五行思想

DARUMARINGO達磨林檎

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